岩手・平泉ワイナリーの「束稲シードル」への田崎真也氏のコメントは・・

目黒・洗足で、通常どおりパン屋は営業しております。 でも、先日の盛岡の話の続きですみません。 さて、田崎真也氏による「いわてワインを楽しむ夕べ」 挨拶の後、さっそく参加している9のワイナリーが、1本づつイチオシのワインを持って壇上にあがり、 田崎氏にコメントをいただく時間です。 こゆき小麦をつくってくださっている農事組合法人 アグリ平泉の経営の、平泉ワイナリーは2番手。 平泉ワイナリーの現場でがんばる関根くんが、「束稲シードル」を持って壇上に上がります。 みていても、本人が認めるくらい、ガチガチに緊張しています。 「ラジオでね、F1レーサーが言ってた。緊張しているときは視野が狭くなってるから、ひろ〜く周囲を見渡すんだって」 なんて、聞きかじったばかりのリラックス法を伝えるも、ガチガチです。 おまけに彼の頭の中には、やっぱり「キャンベル&ノースレッド」のロゼワインの方をテイスティングしてもらえば よかったのではないか・・という、迷いがちらちら、断ち切れない様子。 束稲シードルは、まだ瓶詰めしたばかり。それに今年の寒さでなかなか発酵が進まず、泡立ちに納得がいかない、と本人。 だけど、もう当日のパンフにも書いてあるし、束稲シードルを、田崎氏に壇上でテイスティングしてもらうしかありません。 シードルは2番目。 「では、平泉ワイナリーさん」と呼ばれて・・ カチコチの関根くんは、自己紹介に続いて「この冬は寒さが厳しくて、泡をもたすのに苦労しました、原液として飲んで頂いて・・・」 なんて、話しだす。 ところが田崎氏は、実はボルドーで関根くんと会っていて、彼がワイナリーで修行していたのを覚えていてくださっていました。 なので、なんとなくフォロしてくれたのです。(ように感じた?だけ?) 関根くんの説明に、 「なんだか、前置きが長かったですが、テイスティングしてみましょう・・。 色調はグリーンがかって、輝いていますね。上品なりんごの香り、青りんごのさわやかな印象の香り、キウイやスイカズラのような・・ アフターフレーヴァーにも第一印象のさわやかな酸味がつっとつづみますね。ミネラルの感じと・・ この酸味は、地元の曲がり葱といかがでしょう。 曲がり葱をビネガー、りんごのビネガーがいいでしょうね。それとオリーブオイルでマリネして・・」 と、さすがです。平泉や隣の一関市は、曲がり葱のおいしい産地なのです。 曲がり葱は、一度育てた葱を抜いて、曲がって植え直して、頭がもたげてきて曲がるまま育てるのですが、甘みが違うんです。 田崎氏はちゃんと地元の名産を調べていらしてくださって、ありがたいです。 そして驚いたことに、最後のひと言。 「ワインも飲んで見たかったですね。」と、ワインにも期待してくださっていて。 「ロゼはノースレッド?ですか」と、会場でご挨拶した時に田崎氏がおっしゃっていたので、 どうやら、「ノースレッド」を使ったワインは、平泉ワイナリーが初めて・・?なのかしら? 平泉ワイナリーは、新しいソムリエ協会の教本にも「平泉にもワイナリーができた」と、記載されるとか。 こちらも緊張しましたが、なんだか、ほ〜〜〜と、肩の荷をおろさせていただいた「ワインの夕べ」でした。