ワルン・ロティ日記4

日々感じたこと、パンとワインに関する最新の話題はたまたグルメ情報など
自由にたのしくつづる日記帳。
業界騒然!さて、何が飛び出すやら。

2018.09.24

クレタ島 ミリア・マウンテンリゾートは

ミリアの村のリゾートへ   ギリシャのご報告がのんびりですみません。 いま、来年6月のプロヴァンスの企画のラフをつくっていて、これが、けっこう大変で 頭の半分がプロヴァンスしているので、どうも・・。 でも、なんとか、素敵な企画になりそうです。 ブルゴーニュではワイナリーと小麦農家さんを中心に、プロヴァンスでは小さな村や町を、小さな生産者を訪ねながら、行くという 感じにしたいとがんばっております。 10月のワインレッスンまでには、行程のラフをみなさまにお渡しできるとおもいます。 いま、最強の手配人、ミスター・ミノーワが、オオワダのワガママな提案を現実に落としこもうとガンバッテくれております。   さて、8月ギリシャでも押し通した、オオワダのワガママなワクワクツアー。 山奥のミリアの村へ到着いたしました。 写真の石造りの家の小さなのがアチコチにあって、それが宿泊施設。 「のんびりと日常の閑散から離れてすごす」のが、ウリの山の中の村です。 こっちでいいのかしら・・と、ギリシャ人のコリーナさんも初めて。 途中で、石のコテージのテラスで、「読書をする女性」に、「レセプションはどこ〜?」と声をくれました。   やっと、この大きめのレストラン兼レセプションに到着。 待っていたのは、蝋燭のあるテーブル。ちょっとまっててと、テーブルの蝋燭に火を灯してくれます。   ここミリア・マウンテンリゾートは、いまの経営者タソスさんの家族がここに家と畑を持っていたことからはじまり。 40年間には、もう無人となってしまった村を、30年前にタソスさんが買い取り、木を育て、動物を飼って、 このホテルをつくったそうです。  第二次世界大戦前後に、山羊を育てていた人の家が、もう廃墟になって、残った山羊が山の草木を食べちゃったので このあたり一帯、丸坊主になってしまっていたのだそう。  ホテル建設には、ぜんぶ、この周囲の石や木をつかったそうです。最終的にはEUの援助をいただいたそうですが。  いくつかの廃墟からみつかった鍋や釜や、いろいろな道具をつかってイノベーションし、 クレタ島の他の観光地とちがって、夏でなくてもお客さんがこの静寂を求めてくるそうで、1月だけちょっと休むんだそう。  ホテルでサーブする、ラキ(蒸留酒)も、オリーブ油も、ぶどうもすべて育てたりしているから忙しいとか。    55%の材料が自分たちで育てたものからつくるのだそう。 「私達はホテルを大きくしたいとは思っていません。昔と同じようなミリアの生活をおしえて、メンタリティー、アクティビティーをお客様と シェアしたいのです。  なぜ、この森林に人々が住んでいたかというと、ミノア時代が終わってから、エーゲ海の海賊がどんどん攻めてきて、 クレタ人の生活の拠点は生活を守るために山に移っていったのです。実際に海よりも山の方が、豊かな生活ができたのです。 クレタの料理のメンタリティーは日本によく似ています。  シンプルな材料でつくるのです・・」と、  タソスさんと助手のアントニーさんとともに、料理教室がはじまります。