菅原さんのおそばもおうどんも、完売です

ワルンロティのテラスで販売していた、菅原製粉製麺工場の、うどん、そば、そうめん、がとうとう完売になりました。 空き箱をポンポンとはたいて・・。「ありがとう、ながいこと」とつぶやきました。 岩手県でこゆき小麦の大規模栽培の推奨をやめたとき・・・2008年。 ちょうど父がイタリア・シチリアの海でなくなった年でした。 こゆきで焼き続けたいと、平泉の農家さんを紹介してもらって、小麦を播いてくれるところまではいったものの、 製粉をお願いするのも、ひと苦労でした。 すんなりと「いいでしょう。やります」とはいかないのです。 周りとの調和がありますから。 それでも、粉を挽いてくれて、平泉の農家さんたちとも仲良くなってくださって、安心していたところが、 工場をたたむとのこと。 こゆきと一緒に、このほとんどお手製の工場で、つくっていらした、うどん、そば、そうめんを販売させていただいて いたのです。 いまどき珍しい天日干し、素材はすべて、国産・岩手県産。 それにもまして、長く販売させていただいていた理由はただひとつ「おいしい」から。 でした。 お客様のなかに、この製粉会社があった、二戸・金田一、の近くがふるさとの方がいらして、 「ばあちゃんがいつもつくってくれたのは、ここのこの、袋の麺でした。 白梅印のこの袋。なつかしいから袋は取っておきます・・」と、 「菅原の姓はこのあたりでは珍しいから、家紋かもしれませんねえ・・。明治のときに名字をもつようになったとき、 みんな武将の姓をもらってあやかったんです。たしかこのあたりは、佐々木の姓が多い地区で・・」 と、勉強になるお話しをいただきました。 うっかり捨てるところでしたが、菅原さんの麺の袋、とっておかなくっちゃ、と。 みなさまもたくさん買っていただいてありがとうございました。 また、新しい乾麺との出会いがあるまで、しばらく麺の場所に「岩手のまじめなお味噌」が並びます。。