世界遺産に登録された平泉に、2017 年、地元農家の手によるワイナリーが誕生しました。
補糖せず、補酸せず、火入れもせず、できるだけナチュラルなつくりで自然な味わいのワインを心がけています。ワルン・ロティでは平泉ワイナリーの立ち上げからプロデュースに携わり、ラベル制作などワインづくりに参画、協力しています。

作り手

農事組合法人アグリ平泉。人口8000 人弱の平泉の台所を支える集営農家です。ワルン・ロティは2008年からアグリ平泉に「こゆき小麦」の栽培をお願いし契約農家として栽培を依頼しています。「小麦だけでなくワインもつくりたい」と、ご相談いただきワインづくりにワルン・ロティも協力することになりました。
アグリ平泉：岩手県西磐井郡平泉町長島字矢崎54　 tel.0191-48-5858

ぶどう畑

平泉は平安時代に藤原氏が栄華を極めたところ。風水も良いのでしょうか、平泉の駅に降り立つと空気の流れの良さを感じます。ぶどう畑は、その昔、西行法師が訪れ、その山桜の見事さに感動し 「ききもせず　束稲やまのさくら花　よし野のほかに　かかるべしとは」と、詠んだ束稲山の 中腹につくりました。日当たりの良い西斜面にある休耕田を開墾し、暗渠をほどこしぶどう畑をつくりました。 当初は30 a の畑にナイアガラ、キャンベル、デラウェアを植樹しましたが、すこしづつ拡大し山 葡萄、メルロー、シャルドネなど、ワイン用のヨーロッパ系品種の植栽を進めてゆく予定です。2019年には新たな畑にピノ・ノワールを植栽します。まだ木が若いので、近郊よりぶどうを買い入れてのワインづくりが主流ですが、2019年には、初収穫による自社畑のワインにも挑戦します。
冬は雪に埋もれ真っ白な畑になります。新芽や実りの季節は野生動物との格闘も課題です。

ワイナリー

事務所として使っていた31 坪ある建物の会議室部分を醸造室に改装しました。とても狭いスペースのブティックワイナ リーです。町から離れたとても静かな環境です。
岩手県西磐井郡平泉町長島字砂子沢172-6 tel.0191-48-4360

醸造家

関根康之さん。2006 年にボルドー大学醸造学部、ワイン技術コース終了し、ボルドー、アルザス、南アフリカ他で見習い修行をした経験があります。ワルン・ロティとはパン屋の立ち上げ以前から縁があり、ボルドーでもご一緒したことがあります。